V4エージェントを使うべきか

2016年の4月にバージョン4.0.0のWebエージェントがリリースされました。以前のバージョンにあったいくつかの問題に対応するため、一から実装し直しています。

リリースノートにかかれている主な新機能は以下の通りです:

  • IISのマルチサイト構成のサポート
    IISエージェントV4は、IISのマルチサイト構成に対応し、サイト毎に独自のエージェント設定が可能になっています。
  • Apacheのバーチャルホストのサポート
    ApacheエージェントV4は、Apache Webサーバー上の複数のバーチャルホストにエージェントをインストールすることができ、仮想ホスト毎に独自のエージェントの設定が可能です。
  • 権限の自動付与
    Webサーバーの実行ユーザーが書き込む必要のあるフォルダに、権限を自動的に付与することができます。
  • カスタマイズ可能な暗号化設定
    エージェントとOpenAM間の通信の暗号化の方式を詳細に設定できます。

この他に地味にうれしいのが、Javaのインストールが必要無くなったということです。以前のバージョンは、なぜかエージェントのセットアップツールがJavaで実装されていて、それだけのためのJavaをインストールしなければいけなかったのですが、これが不要になっています。

また、–s オプションでサイレントインストールがより簡単にできるようになっています。

$ ./agentadmin --acceptLicence --changeOwner --s \
  /etc/httpd/conf/httpd.conf \
  http://openam.example.co.jp:8080/openam \
  http://app.example.co.jp:80/ \
  webagent1 \
  pwd.txt

・・・

Installation complete.

ということで、今すぐアップグレードしてバージョン4.0.0のWebエージェントを使うべきか、というとまだ現時点ではお勧めはできません(ForgeRock社のサブスクリプションを購入していない場合は)。実際に動かしてみたのですが、いくつかの(致命的とも言えそうな)問題が見つかりました。JIRAを見る限り、バグも多く上がっています。動作が安定するまでまだ時間がかかるのかなぁと思っています。

 

(…とまで書いて、このブログ記事を公開するのを忘れていました…そして数ヶ月後…)2016年の12月にWebエージェント 4.1.0がリリースされました。

Webエージェント 4.1.0リリース

新しい4.1.0はどのような変更があったかというと、ここに書かれている通りです。いくつかのエンハンスがされていますが、それほど大きなものではないように思います。ただし、このバージョンで修正したバグは、リリースノートに載っているだけでも78件あります。これらの中には「メモリリーク」、「リダイレクトループ」、「クラッシュ」などの用語が見られるので、やはり4.0.0は本番環境で使用するのは避けるべきという判断は正しかったと思います。4.1.0になり、バグが大量に修正され動作は大分安定するようになったと予想しますが、まだ3.3.xなどのバージョンの方が安定しているかもしれません。